あなたは自分の子育て方法に悩んでいませんか?
子どもを授かると「こんな風に育てたいな。」「こんな子に育って欲しいな。」といろいろ考えてしまいますよね。
子どものことを真剣に考えれば考えるほど、良き母であらねば!子どもをしっかりと育てなければ!と100点満点を目指して頑張り過ぎて、できない自分に自己嫌悪し、自分はダメだと思ったりするものです。
実は、子育てはトライ&エラーを繰り返すことが大切なのです。子どもは日々成長していくもの。50点の子育てで十分!あとは子どもの力を信じて、少し手助けしてあげるだけでいいんですよ。
今回は私の子どもたちの話を参考までにお伝えさせていただきます。
長男は父子家庭で祖父母と長年暮らしています。何に関しても祖父母が手厚く目をかけて育ててくれました。
例えば、朝起きたらその日着る洋服がセットされており、冬場ならストーブの前で温められている、学校の準備も宿題もずっと祖母が横で付きっきりで教えてくれ、嫌いな食べ物がある時は彼だけ別メニューが用意されている。
このように祖父母の愛情を一身に受け、手取り足取り何でもしてもらえるという生活を過ごしてきた彼は、一人でお遣いにいったり、自分で服を選んだりという『自分でやる』『ちょっと冒険してみる』という経験をしないまま高学年になってしまいました。
次男は私との母子家庭で二人暮らしです。家事に仕事に忙しくて、なかなかゆっくり付き合ってあげることができませんでした。彼は、なるべく自分のことは自分でやって、という環境で育ちました。気がつけば、3歳になるころには自分で服を選び着替えることができ、4歳になると近所のスーパーまでお使いにいくこともでき、今では近所のお友達の家に一人で遊びに行ったりしています。
長男とは反対に『自分でやる』『ちょっと冒険してみる』という経験が多く、手取り足取り手厚く目をかけてもらう経験はかなり少なかったのです。
あなたはどちらの子育てが正しいと思いますか?
どちらの子育ても間違いではないですよね。
どちらも正しい子育てですが、どちらも足りないところがあるのです。その足りないところは、子ども自身が成長していく過程で獲得していくものなのです。
服が選べなかった長男も今では自分ひとりで選んで着替えるようになっています。何でも一人でやってしまう次男も少し甘えることを覚えてきました。
あなたも子育てに悩まず、楽しみながら50点を目指してトライ&エラーを繰り返しませんか。
【著者:上坂 晴】